靴の種類とフォーマル度 |
どんなに高価な靴を持っていても、TPOに合っていなければ宝の持ち腐れになってしまう。デザインの違いによるフォーマル度を知った上でその日の装いに合う一足を履くことが肝心。では、フォーマル度の高い順に紹介しよう |
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ストレートチップ |
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トウの部分に横一本の切り替え線が入っているものは、ストレートチップと呼ばれている。黒の内羽根式でメダリオンがないシンプルなストレートチップは、最もフォーマル度が高い |
プレーントウ |
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トウの部分に飾りがないタイプのドレスシューズは、プレーントウと総称される。トラディショナルシューズの原型といえるもの。シンプルなデザインなのでコーディネイトを選ばない |
ウイングチップ |
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つま先から後方にかけて翼のようなW字型の飾りが施されているのが、ウイングチップである。メダリオンと呼ばれる穴飾りが付くことが多い。ほどよいフォーマル感とカジュアル感をあわせもつ |
モンクストラップ |
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甲をストラップによって締めるドレスシューズの総称。モンク(修道僧)の靴をモチーフとして作られたため、この名が付けられたという。クラシカルなスーツとの相性が良く、イギリスでは黒のモンクストラップを愛用するビジネスマンが多い |
Uチップ |
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トウの部分にU字の切り替えを施したタイプはUチップと呼ばれている。基本の5つの型の中では、最もフォール度が低いため、スーツをドレスダウンしたい時やカジュアルなスタイルなどに最適 |
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靴のディティール |
ドレスシューズは様々なディティールの積み重ねによってその靴特有の表情を作り上げている。是非細部についても知っておきたい |
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ライニング |
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靴の内部に施された裏張りのこと。上質な天然皮革が張られているものは、足の出し入れがスムーズなだけではなく、履き心地にも優れる |
タン |
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舌革、ベロともいう。足の甲を保護したりレースステイから水や砂が入るのを防ぐために付けられた当て革 |
レースステイ |
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シューレースを通すための部分。羽根とも呼ばれる
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メダリオン |
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アッパー部分に施されている穴飾りのこと。パーフォレーションともいう。丸形、楕円形、菱形などのバリエーションがある。ウイングチップやストレートチップのトウキップに施されることが多い。メダリオンがあることにより、華やかさが加わる |
ソールエッジ |
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一般的にはコパと呼ばれる。アッパーとソールを縫製するためにある、表底周囲の縁を指す |
トウ |
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つま先のこと。このデザインによって靴のデザインが大きく変わる。トラディショナルシューズの基本は丸形。他に、角形のスクエアトウ、尖った形のポインテットトウなどがある。 |
ヒール |
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靴のかかと。また、何枚もの革を積み重ねて作られたヒールは、ヒールリフトまたは、スタックドリフトと呼ばれる。接地面であるトップリフトが擦り減り、二層目にさしかかってしまったら、ヒールを張り替えるように |
シューレース |
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シューストリングスとも呼ばれる靴の紐。シューレースの通し方によっても、靴の表情は全く変わる。フォーマルな印象にするためには、シューレースが平行に見える、シングルと呼ばれる通し方。シューレースを交差させるオーバーラップはカジュアル向き |
アイレット |
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小穴、鳩目とも呼ばれる。靴紐を通すための穴。ドレスシューズの基本は、アイレットが5つのタイプ。アイレットが少なくなるほど、よりエレガントな雰囲気になる。 |
アッパー |
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ソールとヒールを除いた、足全体を覆う甲部分の総称。ドレスシューズの代表的な素材は、カーフやコードバンの天然皮革 |
トウキップ |
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ストレートチップやウイングチップに見られる、つま先の切り替え革のこと |
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靴選びのポイント |
ここではフィッティングの際のチェックポイントを10のチェックポイントに分けて紹介する |
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Check 1 自分の足の大きさを知る |
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当たり前のことのようだが、自称サイズと実際のサイズは違うことが多い。で すから、靴を選ぶ前に必ずサイズを測ってもらおう |
Check 2 紐を結ぶ時はつま先を上げた状態で結ぶ |
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しゃがみこんで靴紐を結ぶのは、フィッティングにとってはNG。なぜなら、足が靴の中で前に突っ込んでしまい、紐を結んでも後で甲と踵が緩くなってしまう。是非、椅子に腰掛けて、つま先を上げ、足の踵をしっかり靴の踵部に固定しよう。それから、靴紐を結ぶとフィッティングの精度は、格段に高くなる |
Check 3 指先のゆとりは物をつかめるくらいに |
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つま先に高さが足りないと、靴擦れになる。逆に高すぎると、アッパーにシワができて指の付け根を圧迫してしまう。靴のつま先を指で触ってcheckしよう。親指部分の高さは、爪と靴の間に若干へこむ程度の隙間があればOK。指全体としては物がつかめるほど動かせれば問題ない |
Check 4 ボールジョイントが足と靴の相性を決める |
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ボールジョイント(小指の付け根部分と親指の付け根部分を結んだ線部分のこと)は、活発に動くつま先と、土踏まずから踵にかけての動かない部分との継ぎ目となる重要な部分です。ここの足の幅と回りの寸法が、靴の対応する位置の太さと合っているかどうかが重要です。実際にボールジョイントをつかんでみてcheckしよう |
Check 5 土踏まずの位置が合っているかを確認 |
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疲れの度合いを左右するのが土踏まずです。ここは、靴と土踏まずが一致しているかが重要です。アーチ部は軽く足に触れている程度がいい。足と靴の土踏まずがフィットしているか確認しよう。そこが圧迫されるとしびれがでて、隙間があると足の内側に体重がかかり、疲れやすくなるのでしっかりcheck! |
Check 6 ヒールカーブは踵を包み込むように |
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ヒールカーブ(踵部分にあり、歩行時に靴が足から離れないようにするためのストッパー部分)が浅いと靴が逃げてしまう。深すぎるとアキレス腱に当り、擦れてしまう。踵が靴でしっかり保護され、靴と足の踵のカーブが一致しているかどうか指の腹で調べましょう。隙間がなく、足のカーブを包み込んでくれるものがベストです |
Check 7 外くるぶしの下部は鉛筆一本分空ける |
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外くるぶしの下部は、皮膚のすぐ下を腱や神経が通っていて、敏感な部分です。 Checkの仕方は立って靴の内側を床につけるように足を内側に傾けてみよう。それでも、履き口が外くるぶしの下部に当らなければ大丈夫です |
Check 8 つま先立ちで屈曲部位をチェック |
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スタッフに了承を得られたら、つま先立ちをしてみよう。指の付け根部分が、靴の屈曲部位と一致しているかどうか、また、ソールの曲がり具合をcheck。こうすることで、同時に踵が抜けないかどうかもcheckできる。ただし、履きジワをつけないように注意しよう |
Check 9 できるだけ長い距離を実際に歩いてみる |
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ウォーキングは、フィッティングのまとめです。踵が抜けないか、足と靴のボールジョイントが一致しているか、checkしよう。また、足を交差させて歩いてみよう。そのとき、靴の中で足がぶれなければ問題ないでしょう。体重が前にかからないように、背筋を伸ばして歩きましょう |
Check 10 購入時にはスタッフから革の性質や足のことを聞いておく |
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靴は革の持つ性質によって、伸び方がそれぞれ変わってくる。購入時には、スタッフから革の性質を聞いておこう。さらに、経験を積んだシューフィッターなら足の肉の付き方や、足のクセを見抜いてくれるので、その点も聞いておこう。ここまでできればフィッティングは完璧!! |
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上質な靴の見抜き方 |
ここでは上質な靴を見抜く方法について紹介します。
外見だけにとらわれず、本当に良いものを選ぶ目を培いましょう |
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補強用としての「市革」、縫製部の両脇にステッチがあるか? |
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靴を履く時に、かかとや靴ベらが必ず触れるのが、足入れ口のかかとの側の縁。この箇所の摩擦による劣化を防止し、かかと部分の縫製部の補強をする「市革」は、とても重要な補強用パーツなのだ。また、かかと部の縫製部分の両脇に補強用のステッチが施されているか否かで耐久性は格段に違うので要チェック |
脱げにくい紐靴は、内張りに「銀面」という革の表面を使用か否かを確認 |
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紐で足を固定する構造の靴の場合、内張りに革の「銀面」が使用されていると足の出し入れがスムーズ。逆に抜けやすいスリップオンの場合には、滑りにくい革の裏面を使用しているほうが良い |
かかと成形用の芯材の「アタリ」が出ている品は型崩れが早い |
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革の張りが保たれている靴は、1週間以上ラストを入れてゆっくりと成型しているので型崩れしにくい逆に芯材のアタリ(段差)が出てしまっている品は、ラストを長い時間入れていないため張りがなく型崩れも早いのだ |
平らな場所に置いたときに安定する靴がgood! |
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置いた時に安定感のない靴は、横にぐらついたりして歩きにくく、すぐに疲れてしまう。靴底がピタッと地面に付くのが良い靴といえるだろう |
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靴の代表的な製法 |
どんな製法をしているかによって、靴の履き心地や耐久性、シルエットが違ってくる。代表的な製法を知っておこう |
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グッドイヤーウエルト製法 |
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アッパー、インソールに付けられたリブ、そしてウエルトをすくい縫いした後、ウエルトとアウトソールを出し縫いする。複式縫いのため、丈夫で安定感がある仕上がりになる。また、コルクなどの中物をたっぷりと入れることができるので、長時間履いても疲れにくい。最初は硬く感じるものの、履いているうちに中物が足の形に馴染み、フィット感が良くなっていく。アウトソールを何回も交換できるのも、この製法の長所の一つ |
マッケイ製法 |
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イタリアで開発されたのが、この製法。アッパー、インソール、アウトソールを一緒に、上下2本の糸で通し縫いする。アッパーが足を包み込むようなフォルムとなるため、フィット感に優れる。また、アウトソールを薄く、コパの張り出しを少なくできるので、スマートなスタイルかつ軽量に仕上がる。ソール交換が可能だが、その都度アッパーを傷めるため普通1〜2回が限度とされている |
ブラックラビット製法 |
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グッドイヤーウエルト製法とマッケイ製法との中間的位置づけにあるため、マッケイグッドと呼ばれることもある。マッケイ縫いしたミッドソールの押し縁に当たる部分とアウトソールとを出し縫いする。
グッドイヤーウエルトよりも軽量に仕上がり、マッケイに近いスマートなフォルムも作りやすい。また、マッケイに比べると、ソール交換などのアフターケアがしやすいという利点もある |
ノルヴェージェ製法 |
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ウエルトを中に巻き込まず、アッパーの側面にすくい縫いを、コパの垂直方向に出し縫いを施す。張り出したコパと太いステッチが目印。ノルウェー式のウエルト製法を転用したものであり、水が浸入しにくい頑強な作りとなる。しかし、ノルヴェージェ製法と呼ぶものの中には、コパを巻き込まず、ステッチを装飾的に配しているものもあり、その定義付けがはっきりしていないのが現状 |
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日本 24.5 25 25.5 26 26.5 27 27.5 28 28.5 29
アメリカ 6 1/2 7 7 1/2 8 8 1/2 9 9 1/2 10 10 1/2 11
イギリス 6 6 1/2 7 7 1/2 8 8 1/2 9 9 1/2 10 10 1/2
イタリア 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 |
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