| ネクタイの種類 |
| 柄<クレスト> |
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| 小紋 |
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細かい模様が地一面に並ぶ独特のモチーフ。今では小さな同じモチーフが等間隔で配されたパターンも指す。別名「スペースオールオーバー」 |
| ジオメトリックパターン |
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直線、曲面を使い、幾何学的発想で描かれた模様のこと幾何柄ともいう |
| ホリゾンタルストライプ |
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ホリゾンは「水平」の意味で、横縞柄の総称。リゾート調の衣服に多用され、白×紺、赤、黒があり、線の太さや、間隔はさまざま |
| レジメンタルストライプ |
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各連隊に伝わるレジメンタル・カラー(連隊旗)にちなんだ斜め縞のこと。古来、REGIMENTは英国軍最大の常設部隊とされ、その起源ははるか昔、陸軍が中隊と連隊ごとに編成された16世紀にまでもさかのぼる |
| フィギュラティブパターン |
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現実に存在するものの形をそのまま、あるいはデフォルメして絵画的に表現した柄の総称。草木、風景などから、車や電車といった人工的なものまで、多様なモチーフがある |
| ペイズリー |
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ザクロや松かさなどをモチーフにしたインド古来の伝統柄。優雅な曲線を特徴とする。イタリアブランド、エトロが採用して以来、一般的な柄として普及している |
| ピンドット |
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直径約1〜2mmの針で刺したような極小の水玉模様のこと |
| オンブレストストライプ |
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2色以上の同系色の縞模様が濃淡で構成されている、太めで等間隔のストライプのこと。また、太い縞の次に細い縞を配し、徐々に幅を狭くして変化をつけたものを指す |
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| 織り<ジャガード>
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| シャンタン |
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紬のような平織り物でたて糸に生糸、横糸に太さの不規則な節のある玉糸を用いている。布の横方向に出る節の表面効果で、野趣豊かな風合いと独特な光沢が生じる。ネクタイのほか、スーツやタキシードにも使われる |
| フレスコ |
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織り目が浮いて見える、さらりとした感触の絨毛織物のこと |
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| ネクタイのディティール |
| 仕立ての良さや使い心地、デザイン表現の代名詞となる各部分の名称も知っておきたい |
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| ライニング |
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芯地のこと。両尖端部を除くネクタイの内側に仕組まれている。締め心地の良さを左右し、ネクタイのシルエットを守る重要な要素となる |
| 大剣 |
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エプロンとも呼ばれている。ネクタイの大きい方の剣先を指す。幅の広さは流行によって変わってきた |
| 小剣 |
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大剣に対して、ネクタイの細い方。多くの場合、小剣の先の裏地部分に、素材を示すタグが付けられる
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| 中継ぎ |
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首周りにあたる部分で、ネクタイのほぼ中央部にある斜めの継ぎ目のこと。ねじれや変形を防止するためにステッチや補強がされている場合もある |
| ループ |
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小剣を通すためのディティールで、主にタグの上部につけられた輪状の細い帯。歪みの原因になることがあるため、余裕をもって付けられているものが良い。「小剣通し」とも呼ばれる |
| ブランドタグ |
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ブランド名や品質表示などが織り込まれた布のこと。素材の伸縮に合わせ、余裕を持って付けられているかが大切 |
| バータック |
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大剣の裏側の尖端からおよそ12〜13cmのあたりに施されている太いステッチの留め糸のこと。芯地を固定させたり、補強や型崩れを防ぐ役割がある。別名カンヌキ留め |
| たるみ糸 |
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大剣の裏から垂れている、たるみ糸はネクタイの裏側を縫い合わせた糸の余り部分にあたる。縫い目が縮んでしまったり、型崩れを起こしてしまったときには、このたるみ糸を引っ張って直す。通常は外側から見えない部分にある。手縫いのものにしか付いていない |
| チッピッング |
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大剣の裏側の尖端部に見えるネクタイの裏地のこと。「フェイシング」ともいう。セッテビエゲ(セブンフォールド)のネクタイの場合、その仕立ての特徴から、表地がここにも見られる |
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| ネクタイ選びのポイント |
| 色や柄だけに気をつけて選んでも、作りが良くなければ、良いネクタイとは言えない。結びやすさや耐久性、復元力も大切なポイントと言える |
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| ネクタイの端をつまんでみて、「空き」をチェック |
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「空き」とは芯地と生地の隙間のこと。「空き」が大きすぎるものは芯地が生地の中で浮いてしまう。逆に芯地が目一杯詰まっていると、型崩れを起こしやすい。1〜2mmの適度な「空き」があればベスト |
| 質の良いネクタイは裏側の縫い目が粗く、不均一か? |
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ネクタイを結ぶ時には、生地に強い力がかかる。裏側の継ぎ目が、一見するとつたない印象で縫われているのは、実は生地にかかる圧力を軽くするためのもの。伸縮性を高め、つれや型崩れを防ぐ。ゆとりのある縫い目が、ショックアブソーバーの役割を果たしてくれているのだ |
| 大剣の先を折り曲げて、左右対称かどうかをチェック! |
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左右対称に仕立てられていないと結んだときにネクタイの中心が体の中心からずれてしまい、綺麗なディンプルを作るのが難しい。大剣の先を折り曲げて、三角形の2辺部分が合えば、左右対称といえる |
| 縫い代の幅が2cm以上あるか確認する |
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大剣の裏側を開くと、継ぎ目部分の縫い代がある。この縫い代の幅を見れば、丁寧な作りかどうかをチェックすることができる。贅沢に縫い代をとっているものは、縫製や芯地などがしっかりしているものが多い |
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| ネクタイのメンテナンス |
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| ネクタイはクリーニングを避け、天然素材の復元力を利用しよう |
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シルクなどの天然素材は生地そのものに高い復元力がある。縮んでできたシワも1日休ませておけば、たいていは元通りに戻ります。ですから、丸く巻いてしまっておきましょう |
| 型崩れしたら、ネクタイ裏側のたるみ糸を引っ張る |
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ネクタイは引っ張って結ぶので、どうしても使っているうちに型崩れを起こしてしまいます。数回着用したら、大剣(または小剣)の裏から垂れているたるみ糸を軽く引っ張って、全体のテンションが均一になるように調整しよう。簡単に元の状態に戻るはず |
| ネクタイの大剣が毛羽立ったら、ハサミでカット |
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ジャケットの内側と常にこすれあっている大剣は、素材によっては毛羽立ってくることがある。その場合は、ハサミでカットしてあげよう。特にシルクの小紋などの織り柄部分から毛羽立ってくることが多いようです。チェックを忘れないように |
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